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大正10年(1921)西本願寺の宝物庫から恵信尼の書状十通が発見された。これは恵信尼が越後から京都に住む末娘の覚信尼に宛てた書状類で、当時、西洋史学の観点からは架空の人物とさえ疑われた親鸞に光明をあてる歴史的な史料として重要なものとなった。
恵信尼文書は、第一通と第二通が下人譲状、第三通から第六通が親鸞の訃報に接して覚信尼に送られた書状、第七通から第十通が譲った下人の動静を主とし越後での暮らしにもふれた書状で構成されている。
鎌倉時代の女性のまとまった書状としては稀なものであり、親鸞・恵信尼研究の基本史料として貴重である。
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