ゑしんミュージアムには恵信尼に関する絵像、書状、伝記絵、映像など様々な資料が展示されています。
  「恵信尼像」は龍谷大学大宮図書館所蔵のもので、恵信尼の末娘「覚信尼像」は地元板倉の福因寺に残された絵像です。親鸞の御影と合わせ、恵信尼家族の複製肖像画を展示紹介しています。
  西本願寺蔵の「恵信尼文書」は親鸞や恵信尼の生涯を知る歴史的な史料として貴重なものです。手紙の複製と原文、現代語訳を比較しながら、内容が理解できるように展示されています。
  また同じく西本願寺蔵の親鸞書状類「今御前の母宛て」・「ひたちの人々宛て」や、末娘の覚信尼筆「覚信尼譲状」、加えて高田専修寺蔵の「善鸞義絶状」などが展示されています。これらは初めて複製許可されたもので、通常は一般公開されていないものですので、この機会にぜひ間近にご覧ください。
  「恵信尼伝絵」は恵信尼の伝記絵巻としては歴史上初の試みとして新たに製作されたものです。恵信尼の生涯の重要な六つの場面「京都の恵信尼」・「越後の親鸞・恵信尼」・「関東移住と恵信尼夢告」・「関東での布教活動」・「板倉の恵信尼」・「手紙を綴る恵信尼」で構成され、恵信尼の一生を分かりやすく描き表しています。
  映像展示室内では松野純孝先生(上越教育大学元学長)、千葉乗隆先生(龍谷大学元学長)によるインタビュー映像や、越後の恵信尼・親鸞の旧跡を紹介する映像が放映されています。展示物と合わせて、恵信尼の生涯と人物像をご理解いただければ幸いです。
えしんにぞう(紙本多色刷複製)
作者不明
絹本着色 本紙 縦65.3cm 横49.9cm
室町時代末期 16世紀
龍谷大学大宮図書館蔵 
 
親鸞の妻、恵信尼の影像はその老年の姿を写したものといわれる。両手で念珠を持つ坐像は、微笑みをたたえ、柔和な表情を浮かべている。影像は版画に彩色を施したものであり、右端上部には「恵信禅尼」の墨書がある。
制作年代については、室町時代末期とされているが、近年発見された水戸市善重寺蔵の影像によれば、近世江戸時代初期まで下るものとも考えられる。恵信尼像の多くが関東に残ることから、関東の門人に敬愛されていたことがうかがえ、この像も関東から流出した可能性が高い。
えしんにでんえ
藤野正観筆
紙本着色 本紙 縦40.0cm横700.0cm
平成17年
ゑしんの里記念館蔵
 
マウスで伝絵をドラッグすると左右に動きます。

この伝絵は「ゑしんの里記念館」開館にあたり、恵信尼の生涯を分かりやすく綴った伝記絵を新たに制作したものです。本来伝絵は、えことば絵詞と絵を交互に配する絵巻物形式の伝記絵ですが、ここでは影像をつなげ、絵詞を解説として各場面の下に配する形式として展示をしております。描かれている場面は恵信尼の一生の中で代表的と考えられる6場面、 1.京都の恵信尼、 2.越後の恵信尼・親鸞、 3.関東移住と恵信尼夢告、 4.関東での布教活動、 5.板倉の恵信尼、 6.書状を綴る恵信尼です。この伝絵の制作にあたっては、松野純孝氏(上越教育大学元学長)の監修を仰ぎ、千葉乗隆氏(龍谷大学元学長)の協力を得て、京都の大和絵師・藤野正観氏の筆によって完成したものです。恵信尼の生涯を綴った伝絵は史上初めての試みであり、現在までの恵信尼研究の成果を可能な限り反映するよう心がけました。

えしんにもんじょ(紙本多色刷複製)
恵信尼筆
紙本墨書
鎌倉時代 13世紀
西本願寺蔵 重文 
 
マウスで文書をドラッグすると左右に動きます。

大正11年(1921年)西本願寺の宝物庫から恵信尼の書状十通が発見された(鷲尾教導)。これは恵信尼が越後から京都に住む末娘の覚信尼に宛てた書状類で、これまでなぞの多かった親鸞の私生活に光明をあてる歴史的な資料として重要なものです。恵信尼文書は、第一通と第二通が下人のゆずりじょう譲状,第三通から第六通が親鸞の訃報にふれて覚信尼に送られた書状、第七通から第十通が譲った下人の動静や越後での暮らしを綴った書状で構成されています。これら書状十通を巻物にしたもの展示しております。また、どなたにも読みやすいように書下文と解説文を設置してあります。(原文・現代語訳

 
恵信尼の生涯と人物像 〜松野純孝先生に聴く〜
一、恵信尼の生涯について
二、恵信尼文書からうかがえる親鸞と恵信尼の関係
三、恵信尼の人物像について

松野純孝(まつの・じゅんこう)先生略歴
一九一九年、新潟県東頚城郡に生まれる。東京大学文学部印度哲学梵文学科卒業。上越教育大学元学長。現一念寺衆徒。

   
親鸞の妻 恵信尼 〜千葉乗隆先生に聴く〜
一、恵信尼にとっての親鸞、親鸞にとっての恵信尼
二、恵信尼文書ついて
三、流罪の地 越後での恵信尼、親鸞の生活
四、恵信尼の人柄と親鸞への想い

千葉乗隆(ちば・じょうりゅう)先生略歴
一九二一年、徳島県に生まれる。龍谷大学文学部国史科卒業。龍谷大学元学長。現在、本願寺史料研究所員、国際仏教文化協会理事長、徳島県安楽寺住職。

   
恵信尼・親鸞 越後の旧跡を訪ねて
一、居多ヶ浜
二、居多神社
三、五智国分寺
四、光源寺
五、国府別院
六、浄興寺
七、山寺薬師
八、恵信尼公廟所

 

 

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